歯並びが悪くなる理由

歯並びが悪くなる理由

なぜ歯並びが悪くなるの?遺伝だけではない意外な原因

お子様の歯並びを見て、「両親とも歯並びが良くないから遺伝してしまうのは仕方ない…」と諦めてしまっている保護者の方は少なくありません。確かに、遺伝は一つの要因ですが、それ以上に歯並びに影響を与えているのは「日々の何気ない癖」や「生活環境」だということをご存知でしょうか。
本ページでは、現代の子どもたちに歯列不正が増えている背景と、その根本的な原因やメカニズムについて詳しく解説します。

なぜ歯並びが悪くなるの?遺伝だけではない意外な原因

現代は歯並びが悪い子が多い?

現代の子どもは手足が長くスラッとした体型になった一方で、顔の骨格が小さくなっていると言われています。実際、学校歯科健診などで「歯列・咬合の異常」を指摘される子どもたちが増えているそうです。
この背景にあるのは、戦後から現在に至るまで数世代に渡る食生活の変化。硬い干物や根菜をよく噛んで食べていた時代に比べ、ハンバーグやスパゲッティ、パンといった柔らかい食べ物が中心となった食事は、顎を育てるための噛む刺激を減少させました。これは単なる遺伝の問題ではなく、現代社会特有の環境変化による発育不足と言える側面を表しています。
その一方で、歯の大きさは昔とほぼ変わっていません。つまり、歯のサイズはそのままなのに、それを並べる顎のサイズだけが小さくなってしまったため、歯並びが悪い子どもが多くなったと考えられています。

歯並びが悪くなる理由1:遺伝

顔の形や身長が親に似るのと同じように、顎の骨格や歯の大きさも遺伝の影響を受けます。例えば、受け口(下顎が大きい)や出っ歯(上顎が大きい・下顎が小さい)といった特徴や歯の先天性欠損といった特徴は、親子で似る傾向が強いです。

しかし、近年の矯正歯科学の見解では、歯並びが悪くなる原因のすべてが遺伝ではないということが分かっています。遺伝するのは歯並びを悪くする鼻詰まりや、舌小帯などの歯並びを悪くする可能性がある原因の部分であり、結果である歯並びが同じように悪くなるとは限りません。たとえ遺伝的な素因を持っていたとしても生活習慣を正しく整えることで重症化を防げるケースもありますし、反対に、両親の歯並びが良くても幼少期の悪い癖によって深刻な歯列不正を招くこともあるのです。

歯並びが悪くなる理由2:生活習慣や癖

歯は、コンクリートのように固まった骨の中に埋まっているわけではありません。内側からの舌の力と外側からの唇・頬の力のバランスが取れた位置に並ぶという性質を持っています。この筋肉のバランスを崩してしまう「悪い癖」こそが、後天的に歯並びを悪くする最大の犯人です。

指しゃぶり・爪噛み

3歳頃までの指しゃぶりは生理的なものですが、長く続くと指を強く吸う力によって、上の前歯は外側へ、下の前歯は内側へと圧力がかかり、「出っ歯(上顎前突)」の原因になってしまいます。また、上下の前歯の間に指が入ることで隙間ができ、奥歯を噛んでも前歯が閉じない「開咬」を引き起こすことも。爪噛みも同様に、特定の歯に過度な力がかかり続けるため、歯並びや歯根へのダメージにつながります。

口呼吸

人は鼻で呼吸をするのが正常ですが、普段の癖やアレルギー性鼻炎によって常に口が開いている口呼吸の状態が続くと、歯並びは劇的に悪化します。口が開いていると、外側から歯を押さえる唇の力が弱まり、内側からの舌の力に負けて前歯が前に出てしまったり、口全体がだらんと下がってしまったりするのです。さらに口呼吸は、風邪を引きやすくなる、集中力が低下する、など全身の健康にも悪影響を及ぼします。

舌の癖(舌突出癖など)

飲み込むときや話すときに、舌を前歯の裏に押し付けたり、上下の歯の間に舌を挟んだりする癖も歯並びに影響します。舌の力は意外に強く、無意識のうちに何度も歯を裏側から押し続けることで、前歯が前方へ傾いたり、上下の歯の間に隙間ができたりするのです。「サ行」や「タ行」の発音が不明瞭なお子様の場合、この舌の癖が隠れていることがよく見られます。

食生活

よく噛むことは顎の骨を成長させるためのトレーニングそのものです。しかし、柔らかい食事を好み、あまり噛まずに水やジュースで流し込むような食事をしていると、顎周りの筋肉が発達しません。筋肉の刺激が骨に伝わらないため、顎の骨が十分に広がらず、永久歯が並ぶためのスペースが不足してしまいます。また、アレルギーの原因になることもあり、それにより鼻詰まりが起こり口呼吸が習慣化してしまうこともあります。

姿勢の悪さ(猫背・頬杖)

全身の姿勢と顎の位置は密接に関係しています。例えば、猫背は下顎を後ろに引っ張る筋肉の緊張を生んで下顎の成長を妨げる原因になりますし、頬杖をつく癖があると頭の重さが顎の骨に偏ってかかり続けることになり、顎が左右にズレたり(交叉咬合)、顔が歪んだりする原因となってしまうのです。

乳歯のむし歯

乳歯のむし歯を放置したり、ひどくて早い時期に抜歯してしまったりすると、将来の歯並びに影響します。なぜなら乳歯には、後から生えてくる永久歯の場所取りをする役割があるから。早期に乳歯を失うと空いたスペースに隣の歯が倒れ込んできてしまい、永久歯が生える場所がなくなって、八重歯やガタガタの歯並びになってしまいます。

正しい舌の位置と飲み込み方とは

正しい舌の位置=スポット

歯並びを良くするためには、口の中の環境を整えることが不可欠。そこで重要になるのが「舌の正しい位置」です。口を閉じているとき、舌の先がスポットと呼ばれる上の前歯の少し後ろにある歯ぐきの膨らみ部分に触れ、舌全体が上顎の天井部分(口蓋)にべったりと吸い付いている状態が理想とされています。

正しい飲み込み方

舌の先をスポットにつけ、奥歯を軽く噛み合わせて唇は閉じたまま、舌全体を上顎に押し上げるようにしてつばを飲み込んでみてください。もし、飲み込む時に舌が歯を押していたり、唇に不自然な力が入って梅干しのようなシワができたりする場合は間違った飲み込み方をしています。

歯並びの早期治療の重要性

早期に矯正治療(第1期治療)を始める最大のメリットは、根本の原因を取り除き、正しい成長軌道に戻せること。特に、当院が小児矯正の主軸に据えているORT矯正(オルト矯正)は、口腔筋機能療法などのトレーニングを通じて、「鼻で呼吸をする」「正しく飲み込む」「よく噛む」といった機能を強化し、きれいな歯並びとともにお子様の将来の健康を守る「予防のための矯正プログラム」です。お子様の歯並びや癖が気になった段階で、一度、当院にご相談ください。
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羽犬塚駅周辺で歯並び治療に対応した歯科医院をお探しの方へ

当院では、歯並びが悪くなる根本原因に着目し、口呼吸や舌の癖、生活習慣まで丁寧に確認したうえで治療をご提案しています。
気になる症状がありましたら、将来の歯並びや健やかな成長のためにも、お早めにご相談ください。
お子様一人ひとりの成長に合わせた治療をご提案いたします。

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