矯正治療中のメンテナンスについて

矯正治療中のメンテナンスについて

矯正治療を成功させる「日々のケア」と「メンテナンス」

小児矯正は、装置をお渡しして終わりではありません。長い治療期間中、むし歯になってしまったり、装置が破損してしまったりすると、治療を中断せざるを得なくなり、結果として期間が伸びてしまうことがあります。

本ページでは、治療をスムーズに進めるために欠かせない、装置ごとの正しい取り扱い方法や家庭で気をつけていただきたいメンテナンスのポイントについて詳しく解説します。

矯正治療を成功させる「日々のケア」と「メンテナンス」

ORT矯正(オルト矯正)のメンテナンス

ORT矯正(オルト矯正)では、日中1〜2時間と就寝時に装着する、比較的柔らかい素材の機能的マウスピース型装置を使用します。口の中は湿度が高く、細菌が繁殖しやすい環境。朝起きて装置を外したとき、少しヌルヌルしていたり、臭いが気になったりしないよう、清潔に保つためのケアを習慣にしてください。

装置の取り扱いについて

毎朝の流水洗浄が基本

外したらすぐに水道水(流水)で指洗いをしてください。歯ブラシを使う場合は、装置を傷つけないよう柔らかいブラシで優しく撫でるように洗います。歯磨き粉は研磨剤が含まれており、装置に細かい傷をつけて雑菌の温床になるため使用しないでください。

専用の洗浄剤を活用

週に1〜2回程度、矯正装置専用のつけ置き洗浄剤(リテーナーシャインなど)を使用すると、除菌・消臭効果が高まります。

熱湯は厳禁!

消毒しようとして熱湯をかける方がいらっしゃいますが、熱に弱く変形してしまいます。必ず水または人肌程度のぬるま湯を使用してください。

保管は必ずケースへ

意外と多いのが、犬や猫などのペットが装置の臭いにつられて噛みちぎってしまう事故。使わない時は必ず専用ケースに入れ、ペットや小さなお子様の手の届かない場所に保管してください。

通院頻度の目安

1ヶ月に1回程度
ORT矯正(オルト矯正)は、口まわりのトレーニング(MFT)の進み具合が治療効果を左右します。通院時には、装置の破損チェックや適合確認はもちろん、「正しくトレーニングができているか」「モチベーションが落ちていないか」を重点的に確認。お子様がサボりがちになっている時こそ、プロのスタッフが励まし、やる気を引き出す重要な機会となります。

インビザライン(ファースト/ティーン)のメンテナンス

薄い透明なプラスチック素材でできているインビザラインは、1日20時間以上という長時間装着が必要なため、生活の中での管理がよりシビアになります。

装置の取り扱いについて

外すときは内側から優しく

爪を立てて無理やり引っ張ると、マウスピースが割れてしまうことがあります。特に新しいマウスピースに交換した直後はきつく感じるため、教わった通りに奥歯の内側から慎重に外してください。

着けるときはチューイーを使う

指で押し込むだけでは、歯とマウスピースの間にわずかな隙間(浮き)ができてしまい、歯が計画通りに動きません。装着時は、シリコン製のロール(チューイー)をガムのように15分〜20分噛み続け、しっかりフィットさせることが大切です。

外したら専用ケースへ

外食時や給食時、外したマウスピースをティッシュにくるんで机に置き、そのままゴミと一緒に捨ててしまうトラブルが後を絶ちません。「口から外したら即ケースへ」を鉄則にしてください。

食事の注意点

インビザラインの最大のメリットは「外して食事ができること」ですが、逆に言えば「食べた後は歯を磨かないと着けられない」ということでもあります。むし歯リスクや透明な装置に着色汚れが付かないよう、食事や歯磨きの際は次のことを心がけましょう。

糖分を含んだ飲み物

お水やお茶は装着したまま飲んでも構いません。しかし、糖分を含むジュースやスポーツドリンクを装着したまま飲むのはNGです。マウスピースと歯の隙間に糖分入りの液体が停滞し、歯が砂糖漬けの状態になって急速にむし歯が進行します。

着色しやすい食べ物

カレーやミートソース、コーヒーなどは、マウスピースを変色(黄ばみ)させる原因になります。着色しやすいものを飲食する際は必ず外し、食後は念入りに歯磨きをしてから再装着してください。

通院頻度の目安

目安:1.5ヶ月〜2ヶ月に1回程度
インビザラインシリーズはあらかじめ数ヶ月分のマウスピースをお渡しできるため、通院回数は少なめ。通院時にはアタッチメントが外れていないか、歯の動きがシミュレーション通りに進んでいるかを入念にチェックします。もし装着時間が足りずに動きが遅れている場合は、一つ前のマウスピースに戻ったり、計画を修正したりする判断を行います。

その他メンテナンス:トラブルを防ぐために

矯正治療中に大きなむし歯ができてしまうと、矯正装置を一旦外してむし歯治療を優先しなければならず、矯正期間が半年〜1年単位で伸びてしまうこともあります。矯正中のむし歯ゼロを目指して、ご家庭と当院、二人三脚でケアしていきましょう。

本人磨き+仕上げ磨き

小学生のうちは、まだ手先が器用ではありません。高学年になっても、週に数回は保護者の方が仕上げ磨きをしてあげてください。「過保護かな?」と思う必要はありません。むし歯を作らないことが最優先です。

フッ素塗布とクリーニング

通院のたびに、歯科衛生士が専用の機械を使って歯のクリーニング(PMTC)を行い、高濃度のフッ素を塗布。歯質を強化し、むし歯になりにくい環境を作ります。

トラブル時の対応:こんな時はすぐにご連絡を

装置が壊れた・割れた・失くした

「数日くらい無くても大丈夫だろう」という自己判断は危険です。子どもの歯は動きやすく、数日放置しただけで装置が入らなくなることがあります。

装置が当たって痛い・口内炎ができた

我慢できないほどの痛みや粘膜に傷ができている場合は調整が必要です。

歯がグラグラする

乳歯の生え変わり時期と重なると装置と干渉して痛みが出ることがあります。

むし歯をつくらない、後戻りさせないための親子で取り組む習慣

メンテナンスの主役はお子様本人ですが、それを継続させるためのサポーターは保護者の皆様です。「歯磨きしなさい!」「装置つけたの?」と毎日言い続けるのは大変なストレスかと思います。しかし、この時期に身につけた自分の歯を管理する習慣は、矯正が終わった後も、お子様が一生自分の歯で健康に過ごすための大きな財産になります。
もし、お子様がどうしても装置を嫌がったり、ケアが上手くいかずに悩んだりした時は、診察室で私たちにこっそり相談してください。お子様のやる気スイッチを一緒に探しましょう。

むし歯をつくらない、後戻りさせないための親子で取り組む習慣

羽犬塚駅周辺で小児矯正治療中のメンテナンスに対応した歯科医院をお探しの方へ

当院では、装置の管理方法やご自宅でのケアまでわかりやすくお伝えし、治療中のむし歯予防やトラブル防止にも力を入れています。
安心して治療を続けていただけるよう、通院中もしっかりサポートいたします。
気になることがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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